かすてら

久しぶりに通ったので岸田菓子店でかすていらを。20歳のころからずっと買っている。そのころは、先代が作っていたかすていらだった。買ったその場で一個ずつ紙で包んでくれるのを待つのが好きだったな。今は便利になってすぐ買えるしクリームかすていらも年中買えるようになったけど、かすていらを包んでくれるおばあちゃんの手さばきを見るのが好きだった。たぶん、味も昔のほうがこってり、ザ・かすてらって感じだったような気もするけど、時代の流れや素材の変化で味もかわるし、今はもっちりながらも軽くておいしい。なので、どんどん食べれる危険なかすていら。。
今回はプレーンを購入。ほんとにシンプルなカステラなのでお土産にも喜ばれる。昭和生まれにとってカステラはまさに南蛮渡来のぜいたくなおやつだったので、今でもカステラを買うとわざわざ「カステラ、買ってきたよ」と声に出して言ってしまう。
わが甥っ子もカステラ好きで買った先からどんどん食べてしまう。しかし、今は誰もいない・・・・・。今は1本買えば事足りる。姉に連絡して「岸田菓子店のかすてら食べる?」「食べる!」かすてらは幸せの味。。。昔、カステラを習ったことがあるけど、材料のすごさに驚いて、これは、、作って食べるより知らずに買って食べる方がいい。。と判断し、それから作っていない(笑)大酒のみの父もカステラは好きだったが、今は廃業してるが高松の百合屋というお店のカステラを好んで一番おいしいと言っていた。和菓子屋のカステラなので上品でおいしかったのを覚えている。てんぷらはあの店、お肉はここ、お魚はここ、とおいしいものは店ごとに買っていたので、子どものころから「てんぷら買いにいくぞ」と言われわざわざ高松へ行ってぶらぶらしていた。そして車のなかで食のうんちくを聞かされ「ここのてんぷらは観音寺のお魚を使っていて、てんぷらといえば、うんぬんかんぬん・・」めんどくさいな、と子ども心に思っていたが、私もすっかり同じようになってしまい甥っ子に「ここのお店は、、」とうんちくを言ってしまう。でもこれがおいしいお店の正しい情報継承だと思う(笑)今も、父や母がおいしいお店と通うところへ私も買いにいくからだ。しかし、高松のお肉屋さんやお豆腐屋さんも主人が高齢で閉店となったりした。コロナ打撃でいろいろあるけど、おいしいお店は本当に残ってほしいと思う。